「保障」+「貯蓄」の保険はお得?

「保障」+「貯蓄」の保険はお得?

生命保険には「保障」に「貯蓄」をプラスしたものがあります。一見して、両方の機能が備わっているのは優れた商品に思えますが、実際に金融商品の預金と比べてみると、そうでもない面が見えてきます。

例えば、30歳の男性が、毎月の保険料4.3万円、10年満期、死亡保険金500万円の養老保険(T保険会社)に加入したとします。契約の手続きが終われば、1年後に死亡したとしても500万円の死亡保険金が支払われます(保障機能)し、何もなく満期を迎えた場合には、満期金の500万円が受け取れます(貯蓄機能)。

しかしながら、預金には当然保障機能がありませんし、同じ4.3万円を毎月貯めても、1年後では50万円程度にしかなっていません。

保険の必要性と優越性はここにあります。いつ不測の事態が起きたとしても、経済的リスクに対して十分な保障するのが保険の役割でもあります。

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ただし、保険の場合は、満期前の早期に解約してしまうと、解約返戻率が低い(80%〜90%)ため、払い込んだ保険料がそのまま返ってこずに減ってしまうため、満期までの10年間は資金を動かすことができません。そのため、現在のような低金利で10年間も固定してしまうと、金利が上昇局面になった時にかなり不利になります。

しかも、いくら養老保険が貯蓄性の高い保険とはいえ、死亡保障が付いているため、毎月4.3万円を10年間納めた場合の払込保険料の総額が516万円になるのに対し、受け取れる満期保険金は500万円しかなく、16万円が減ることになります。

要するに、10年分の死亡保障料が16万円ということです。ただ、掛け捨てではないため、500万円は残ります。

しかしながら、500万円の死亡保障が欲しいなら、30歳の男性であれば、月額769円の掛け捨て保険もあります。

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この保険に10年間加入した場合の保険料の総額は9.2万円です。

ということは、養老保険の10年間の保障料が16万円に比べると、7万円も得することになります。さらに、養老保険に投資する分の500万円を普通預金(金利0.2%)に入れておけば、利息が1年で1万円、10年で10万円になります。

結果的には、養老保険の場合は516万円の投資に対する10年間の成果が、「500万円の現金と10年間の死亡保障」となり、掛け捨て保険+普通預金の場合は509万円の投資に対して、「510万円の現金と10年間の死亡保障」になります。

この内容から、保障+貯蓄の生命保険は、保障の点では保険料が高いという欠点があり、貯蓄の点では利息が目減りするという欠点があります。

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現在は限りなく0に近い金利になっています。もし貯蓄のことを重視するなら、このような時に10年も20年も資金を寝かせるような貯蓄は得策とは言えません。また、現在はデフレでもあるため、インフレになればお金の価値は下がります。今後、インフレにならないとは言い切れません。

なお、保険というのは本来、安心を得るためのものであり、お金を稼ぐものではありません。その点では、掛け捨てが基本です。お金を貯めるなら、預金なり投資なりで行うべきです。

自分に合った生命保険を感がえてみましょう

生命保険は各々のご家庭に合った保険に入るのが一番です。

奥様やお子様のいるご家庭ならば、万が一に備えて死亡保険に加入することが多いですが、いくらに設定してよいか良くわからない人もいると思います。なんとなくこれ位かな?と入っているかもしれません。

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多ければ多いほど良いのは当たり前ですが、その分毎月の保険料も高額になります。重要なのは家計費を抑えて必要な安心できる保険に入ることだと思います。これ位かな?と思っていた金額が多い場合もありますし、逆に少ない場合も考えられますから、不安を感じる人は保険を見直してみるとよいでしょう。

民間の生命保険以外にも死亡時には公的機関からの遺族年金が受け取れますから、その金額を調べてみると一番足りない金額がわかってくると思います。

今は社会保険事務所に行っても教えてくれますがネットなどでもだいたい簡単に調べることができますので、どちらにせよ一度チェックしてみることをお勧めします。

サラリーマン、自営業、公務員などの職業の違いによっても受け取れる金額がかなり違ってきます。例えば自営業の方ですとお子様がいない場合は奥様は遺族年金が受け取れませんから、それに備えておくことが必要でしょう。



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